そんなに嫌なら逃げてもいい。

適応障害で復帰訓練中の文系SE女子のブログです。

「殺処分」とはヒトと動物が共存するための大きな課題*どうぶつ基金へ毎月1000円の支援を始めました。

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公益財団法人どうぶつ基金のHP

こんにちは。marina*(@NMarina422)です。

2020年6月11日。

新型コロナウイルスによる特別定額給付金の10万円を無事に受け取りました。

実家への"居候代"の負担が軽減された

適応障害で復帰訓練中の身のわたしにとって、この10万円はありがたいものでした。

会社への仮復帰を果たしたものの、週4勤務のフレックス制なので、給与は休職前より大幅に減りました。

覚悟はしていましたが、毎月の給与明細をもらうたびに「会社のお荷物になっているのではないか?」とか「大した仕事もできていないのにお金をもらっていいものなのか?」と考えていました。

また、わたしは社会人になってからも実家暮らしをしています。

さすがに、社会人にもなって実家にお金も入れずに世話になるのは申し訳ないので、

「衣食住を確保させてもらっている」という体裁のもと、毎月2〜3万円の”居候代”を支払っていました。

ですが、先に述べたように給与が大幅に減ってしまったため、復帰してからは毎月の居候代が負担やストレスに感じている部分がありました。

それでも、家族には適応障害で休職していた間にたくさん心配や迷惑をかけたので、その謝罪や感謝を込めて毎月5000円を支払うことにしました。

幸い、母からは「居候代が減ったことに不満は感じていないし、marina*の負担にならない程度で家にお金を入れてくれればいいよ」との言葉をいただきました。

おそらく上記の母の言葉は、母自身も無事に給付金を受け取れたことが起因しているのではないかなと思いました。

おかげで、居候代に対しての負担やストレスも少し和らぎ、手元の10万円は自分の将来のために大事に使わせていただこうという気持ちが芽生えました。

Q1.与えられた10万円、自分ならどう使う?

A.給付金でどうぶつ基金への支援に使うことに決めた。

給付金を受け取った10日後のこと。

わたしは給付金の一部を、殺処分ゼロの活動を積極的に行なっている公益財団法人どうぶつ基金さんへ、毎月1000円の寄付に使うことにしました。

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毎月1000円の寄付を決意。

▼どうぶつ基金の詳細はこちらから▼

www.doubutukikin.or.jp

どうぶつ基金とは?

公益財団法人どうぶつ基金は、下記2点を主体とした事業活動をしている団体です。

  1. 犬や猫の不妊手術事業
  2. 動物愛護思想に基づく普及啓発

昭和63年(1988年)に設立されて以降、ノラ猫や犬の多頭飼育崩壊の影響で殺処分されてしまう動物たちの無料不妊手術はもちろん、里親探しの支援、日本の犬や猫が直面している厳しい現実を多くの人に知ってもらうための広報活動を行なっています。

また、平成28年(2016)には社会貢献支援財団から日本財団賞を受賞されています。

近年では、さくらねこTNR無料不妊手術事業を中心とした活動に注目が集まっています。

さくらねこTNR無料不妊手術事業ってなに?

ちょっと用語が長いので、下記3つのワードに分けて紹介します。

  • 「さくらねこ」ってどんな猫?
  • 「TNR」ってなに?
  • 無料不妊手術事業とは?
「さくらねこ」ってどんな猫?

「さくらねこ」とは、 不妊手術を終えた猫の耳先を桜の花びらの形にカットした猫のことを指します。

「さくらねこ」とは、不妊手術済みのしるしに、耳先をさくらの花びらの形にカットしたねこの事です。この耳のことを、さくら耳といいます。

引用:さくらねこ♥TNRとは (TNR先行型地域猫)

人間社会の片隅で生きているノラ猫たちは、繁殖能力を自分でコントロールすることはできません。その結果、殺処分という痛ましい悲劇に繋がり、毎年8.2万頭もの犬や猫たちが命を失っています。

ノラ猫たちが自らの力で力強く自由に生きていくためには、わたしたち人間が不妊治療を施し、「この猫は不妊手術を受けているから大丈夫ですよ」と主張していかなければならないのです。

さくらねこの「さくら耳」は、いわば命の尊重の証なのです。

「TNR」ってなに?

「TNR」とは、不妊手術を受けていない猫を捕獲する→不妊治療の施術後に耳先を「さくら耳」にカットする→元いた場所に猫を戻す、という一連の流れを表す言葉です。

Trap(トラップ): 捕獲すること

注意
  • 猫がけがをしないように気をつける。
  • 連絡先、目的など書いた張り紙をつける。
  • 捕獲機を仕掛けている間、その場所から離れない。
  • 猫が捕獲機に入ると速やかに布で捕獲機全体を包み込んで猫を安心させる。

Neuter(ニューター): 不妊手術のこと

注意
  • 不妊手術済みの目印として、猫の耳先をカットします。
  • 全身麻酔がかけられているので、猫は痛くありません。
  • 出血もほとんどないです。

Return(リターン): 猫を元の場所に戻す

注意
  • 猫ボランティアさんは術後経過観測をすること
  • 餌は置き餌をせず、猫が食べ終わるのを待ち、あとかたづけと掃除をすること。
  • 捕獲もれの猫は速やかに捕獲してTNRを行う事。

 引用:さくらねこ♥TNRとは (TNR先行型地域猫)

上記のとおり、Trap(トラップ)、Neuter(ニューター)、Return(リターン)の頭文字をとって「TNR」と表現しています。

ただし、TNRとは、ただノラ猫を捕獲して不妊手術を施せばOK!というものではありません。

上記の注意点からも分かるとおり、TNRを行う際には猫を傷つけないよう細心の注意が必要となります。

それは、大切な猫の命を守ると同時に、ヒトと猫が共存していく社会作りのための行動であることを示しているのです。

無料不妊手術事業とは?

http://www.doubutukikin.or.jp/wp-content/uploads/2014/06/flow3.png

引用:

http://www.doubutukikin.or.jp/wp-content/uploads/2014/06/flow3.png

こちらは、不妊治療を受けていないノラ猫がさくらねこになるまでの流れの図です。

どうぶつ基金では、毎年約2万匹もの猫の不妊治療を行なっており、2004年〜2018年では累計84,377匹の猫を殺処分から救ってきています。

しかし、殺処分ゼロへの道のりは、まだまだ長く険しいものになっているのが現状です。

その原因のひとつが多頭飼育崩壊

飼い主がいるにも関わらず、行政側の不妊手術費用の捻出困難が原因で、今もなお全国各地で飼い主も動物も悲劇に直面しているのが現状です。

Q2.なぜ、どうぶつ基金への支援を決意したの?

A.殺処分ゼロの力になりたかったから

わたしは幼いころから動物が大好きでした。

小学生のころ、わたしと妹でウェルシュコーギーを飼っていた親戚の家にお泊まりした時のことです。

毎日ボールで遊んだり、夕方に散歩をしながらいっしょに坂道をダッシュしたり、時には髪の毛を足でグチャグチャにかき乱されて人間のわたしがビャービャー泣かされたり…

まるで、人間の友達と遊んでいるような日々を過ごしました。

小学4年生になったある日。わたしの自宅の斜向かいにビーグル犬を飼っているおじさんが引っ越してきました。

動物好きなわたしと妹は、数日後にあいさつをしにいきました。

おじさんはとっても気さくでやさしい方でした。ビーグル犬は、とにかくやんちゃな子で、とにかく走り回って遊ぶのが大好きな子でした。

いろいろお話をしていた中、おじさんは連れてきたビーグル犬のことを教えてくれました。

「この子はね、殺処分寸前の子だったんだ」

当時のわたしと妹は「殺処分」という言葉すら知りませんでした。

そして、おじさんから殺処分の意味はもちろん、目の前で楽しそうに遊んでいるビーグル犬が経験してきた恐怖について教えてもらいました。

「どうして動物が人間の手によって命を失わなければならないんだろう?」

目の前のビーグルを救ってあげる術を知らなかったわたしは、そう思うことしかできませんでした。

 

ですが大人になった今、改めて殺処分という痛ましい現実に真剣に向き合いたいと思いました。

全国の動物愛護センターには毎日、たくさんの犬や猫が運ばれてきます。
その多くは産まれて間もない子猫です。
この世界の光を浴びたばかりの希望にあふれた新しい命。
しかし現実は希望からは程遠く、母親から引き離された小さな命は
数日の間に飼い主や新しい家族が見つからなければ、殺処分されます。

引用:緊急!殺処分ゼロへの資金が不足しています!|どうぶつ基金

10分に1頭。

これは、今こうしてわたし達が生きている間に殺処分されていく犬や猫の数です。

わたしたち人間は、生きることを望まれて命をうけて生まれてきたのに、犬や猫たちは生まれて数日もしないうちに小さな命を人の手によって奪われるのです。

おかしいと思いませんか?

種族は違えど同じ命をもった存在なのに、どうして動物だけが生きることも死ぬことも自らの意志で選択することを許されないのでしょうか?

 現状を変えるには自分が動かなければ始まらない

だからと言って、殺処分寸前の動物たちを今すぐ救うことはできません。

それは、決してひとりの力で成し遂げられるものではなく、もっと多くの人々に日本の殺処分の現状を知ってもらう必要があります。

そのためには、自分から積極的に行動を始めなければなりません。

これは、決して殺処分に限った話ではありません。

自分や他人が不利な立場に立たされている場合、目の前の問題に勇気をもって立ち向かわない限り、抱えている辛さや苦しみを喜びに変えていくことは叶わないでしょう。

勇気を出して行動した分だけ、自信はちょっとずつ生まれていくものです。

もしも今、悩みや問題を抱えている方がいるならば、わたしはその方への勇気づけをしてあげたいです。

 

それでは、また!