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適応障害で復帰訓練中の文系SE女子のブログです。

適応障害とうつ病で悩む人に寄り添う*独学で!ケアストレスカウンセラー認定試験に合格しました。

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こんにちは。marina*(@NMarina422)です。

2020年7月25日にケアストレスカウンセラー認定試験を受験し、見事1発で合格することができました。

ちなみにスクールや通信講座などには受講せず、完全なる独学で勉強しました。

今回は、「そもそもケアストレスカウンセラーって何?」という点と、わたしが実際におこなった試験対策についてまとめたいと思います。

受験のきっかけ

2019年の10月下旬。

わたしは心療内科適応障害(重度の抑うつ状態を含む)と診断されました。
上司のパワハラと納期のプレッシャー、残業ばかりの日々、そして持病の側弯症によるストレスが原因でした。

▼当時の心境についてはこちら▼

www.marina422.com現在(2020年7月29日時点)は休職期間から脱し、週4ペースのフレックス制で会社に復帰訓練中です。

・・・ところが。

会社に復帰したのはいいものの、社長や上司を含め、他の社員から適応障害抑うつ状態への正しい病識や理解を示してもらえることはできませんでした。

もちろん、休職する直前に心療内科から適応障害と書かれた診断書も提出しました。

なので、社長や部課長レベルの社員には、わたしが適応障害であることを周知されていました。

ですが、復帰して約3ヶ月が経過したころ。部長から「上半期が終わるまでにどうにかして病気を治して通常勤務できるようになってほしい」と言われました。

 

通常、適応障害はストレス因子(環境や出来事、人などが原因で引き起こされる大きな葛藤や不安、緊張感など)がなくなれば6ヶ月以内に治癒するメンタル疾患です。

治療には、適応障害の誘因(病気になったきっかけ)となったストレスへの対処や職場の環境調整と周囲の病気への理解、および精神療法と抗うつ薬を使用した薬物療法が用いられます。

しかし、これらの治療が適切に受けられていなければ病気も重くなります。

また、適応障害うつ病統合失調症などのメンタル疾患は「治癒」ではなく「寛解(かんかい)」という言葉が用いられます。

これはガンと同様に、いったん症状が改善しても病気の悪化や再発の可能性が残されているからです。

ちなみに、重度のうつ病を患っている場合、いったん抑うつ症状がよくなりかけた時に自殺企図(リストカットや首吊り、薬物の大量摂取(OD)などで実際に自殺を企てようとすること)が現れることが多いといわれています。

 

話をもとに戻します。

さて、部長は上記を理解したうえで「病気を治してほしい」と口にしたのでしょうか?

わたしの部長だけではありません。

世の中には、適応障害うつ病などのメンタル疾患に対して、どれだけの人が正しい病識と治療方法、患者への対応を理解しているのでしょうか?

それらの疑問を抱くとともに、次第に「わたしと同じ境遇で苦しんでいる人々に寄り添ってサポートする活動がしたい」と思うようになりました。

Q.ケアストレスカウンセラーとは?

A.メンタル疾患をもった人への対応×メンタル疾患予防の啓発=こころのケアができる人のこと!

近年、こころの病と言われるメンタル疾患にかかる人が急増しております。その数は21世紀を迎え急速に膨れ上がり、平成23年には300万人を超え、現代人特有の病とまで言われています。しかし、メンタル疾患という言葉は浸透しても、メンタル疾患に対する理解が乏しいのが現状です。
こころとは何か? こころが病むとどうなるのか?
本資格は、基礎的なこころの部分を学習する「ケアストレスカウンセラー」から、その対象ごとに専門性を追求した「青少年ケアストレスカウンセラー」「高齢者ケアストレスカウンセラー」「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」を通して、メンタル疾患の理解を高めて頂きます。
メンタル疾患の疑いのある方への対応や、メンタル疾患予防の啓発など、こころのケアができる人材の育成を目指します。

引用: ケアストレスカウンセラー | 一般財団法人 職業技能振興会

 カウンセラーと聞くと、真っ先に心理カウンセラーを思い浮かべる方が多いと思います。だって「カウンセラー」って言葉がついてますからね^^;

「カウンセラー」という言葉に注目すれば、ケアストレスカウンセラーも心理カウンセラーと同様に不登校うつ病、人間関係など「こころの病」を抱えた人のケアをおこないます。

でも!ケアストレスカウンセラーの役割はそれだけでは留まりません!

先に述べたとおり、近年の日本では「メンタル疾患」という言葉は浸透している一方、適応障害うつ病などのメンタル疾患を抱えてる人々に対して「やる気がないだけだ!」「ただ甘えてるだけでしょ?」「ただの気のせいじゃないの?」などと心ない言葉をかけたりする人や、正しく理解しようとする人が圧倒的に少ないのが現状です。

アストレスカウンセラーは、そういった人たちを対象に、「そもそもこころの病とは?」を基本に、メンタル疾患の疑いがある人への対応やメンタル疾患を予防するための啓発活動もおこなっています。

アストレスカウンセラーについてもっと知りたい!という方は下記をご参考くださいませ。

fos.or.jp

勉強データ

勉強期間と時間は?

勉強の期間は1ヶ月半ほどでした。
本格的に勉強をはじめたのが2020月6月5日。試験を受けたのが2020年7月25日。

正確な日数で言えば51日間でした。

詳細な勉強時間は記録できていませんが(noteの日記には書いているかも…)、1日だいたい1〜2時間ほど勉強していたと思います。

気になる勉強法について 

試験は、基本的に一般財団法人職業技能振興会監修で作成された「ケアストレスカウンセラー公式テキスト」から出題されます。

 ただし、実際の試験ではテキストに記載されていない専門用語や心理療法なども出題されるので、自信のない方は心理学関連の本を読んでみたり、インターネットで調べながら理解を深めていくと良いと思います。

1.テキストをパートごとに分解する

公式テキストは、Part1〜5の大きな章立てで構成されています。

中身は教科書みたいになっているので、ただ読み進めても知識として定着させるのは難しいです。心理学に精通していない人は最後まで読み進めるのも大変です。

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白黒の文章ベースなので、初見ではどこが重要なのか見極めるのが難しい

そこで、まずはテキストをパートごとに分解します。

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テキストをキレイに分解するコツ!

テキストのカバーを外し、背表紙にアイロンやドライヤーを押し当てて熱を加えます。

すると、本を綴じている「のり」が熱で溶けてくるので、背表紙全体に十分な熱を加え終わったら一気に表紙と裏表紙を剥がします。

あとは好きなページ数や章ごとにカッターでページを切り分けていくだけ。

こうすれば、分厚い参考書を持ち歩く負担も減りますし、読み終えるまでのモチベーションも下がりにくくなります^^*

2.曜日でパート分けする

ちょうどよく5つに分解できたので、曜日ごとに勉強するパートを決めました。

月曜日はパート1、火曜日はパート2、といった感じです。

土曜日と日曜日は、各パートに3つほど含まれている「理解度チェック」という復習テストをひたすら解き進める日に設定しました。

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理解度チェックには選択問題と記述式の問題が含まれている
3.最初の1〜2週間目はとにかく読む!

曜日ごとに勉強する範囲を決めたら、いよいよ勉強を進めていきます。

ですが、初回から重要な文章にマーカーを引いたり、暗記ペンで用語を塗りつぶしていく作業はおこないませんでした。

まずはパート全体の内容を大まかにでも把握するのが重要だと思い、とりあえず何も考えず最初から最後まで読み終えることに集中しました。

読み進めている途中で分からない単語や人の名前がバンバン出てきても無視!

とにかく最初の1〜2週間は、パート1から5まで読むことに専念しました。

4.3〜4週目から暗記作業に移行

最初の1〜2週間でテキストをじっくり読んでいる状態で復習テストに取り組むと、当たり前ですが問題のミスも多い状態です。

そこで、間違えた問題にマーカーでチェックをつけた後、テキストを読み返しながら間違えた部分や専門用語にマーカーでハイライトをつけていきます。

こうすることで、次回の復習テスト時に「あ!これ前回間違えた問題だ!」と分かりますし、テキストにハイライトを入れることで定着させるべき文章の精査ができ、次第に読むスピードも上がっていきます。

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暗記必須だと一目で分かる部分はテストが終わったらまとめてチェックする

あとは、試験本番まで平日は読む&暗記作業、週末は復習テスト&マーカーでチェックを繰り返していきました。

試験結果は?

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合格ラインは70%以上。まずまずの結果でした笑

試験結果はパーセンテージで表示されます。

総合スコアは76%でした。合格ラインが70%以上なのでギリギリでしたね^^;

ただ、それぞれの結果を見てみると、基礎はギリギリ74%でしたが、実務が100%だったのが純粋に嬉しかったです!

受験の目的が「自分と同じ境遇で苦しんでいる人々に寄り添ってサポートしたい」という思いでいっぱいだったので、勉強期間中は実務の範囲に力を入れて取り組んでいました。

それが結果として100%という結果につながったと思うと、毎日欠かさず勉強してホントによかったと思いました。

まとめ

心理学に関しては、特に「嫌われる勇気」でおなじみのアドラー心理学に興味があり、試験勉強中もアドラーに関する書籍を読んでいました。

ですが、それ以外の心理学に関する知識はほとんど無知に近い状態でした。

それでも完全なる独学で合格できたのは、ひとえにTwitterやnote、ブログなどを通してメンタル疾患に悩んでいる人たちを助けたい一心だったからだと思います。

また、Twitterやラジオで合格のお祝いの言葉をくださった方々、本当に心から感謝いたします。ありがとうございました。

やっとケアストレスカウンセラーへのスタート地点に立てたので、今後のフォローアップ研修に備えた勉強も絶えず続けていきます!

 

それでは、また!