そんなに嫌なら逃げてもいい。

適応障害で復帰訓練中の文系SE女子のブログです。

【適応障害で休職8】休職してから2週目が経ちましたー「あなたは何も悪くない」の呪いー

スポンサーリンク

こんにちは。marina*(@NMarina422)です。

なんだかんだ休職してから2週目が経ちました。あいかわらず気分は晴れず、落ち込みがちな日々を送っています。

以前の記事で「大丈夫?」という言葉について書きました。 

www.marina422.com

それと同じくらいの頻度で「あなたは何も悪くない」という言葉もかけられていることに気付きました。そこで、この言葉についても自分なりに考えてみることにしました。

「あなたは何も悪くない」?

f:id:marina422:20191106100220j:plain

「あなたは何も悪くない」という言葉。何かに失敗したことで落ち込んでいる相手をなぐさめ、励ますようなニュアンスに聞こえます。もっと詳しい言い方をすれば【あなたは何も悪いことをしていない。だから安心していいよ】という意味合いに聞こえてきます。

でもこの言葉、落ち込み具合やストレスの度合いによって、意味合いが大きく変わることに気づきました。極限まで気分が沈んでくると、何に対してもマイナスの方向に考えるようになります。そんな時に「あなたは何も悪くない」と声をかけられると【確かにあなたは悪いことをしたかもしれない。でも、それは気にするようなことじゃないよ】と聞こえてくるようになりました。自分では何も悪いことをしたと思っていなくても、「悪くない」というマイナスの言葉に気をとられて、あたかも自分が悪いことをしたのかもしれないと考えてしまうんです。

抜け出せない負のスパイラル

この「あなたは何も悪くない」の言葉をかけられたとき、まず「自分は本当に悪いことをしていなかったのかな?」と自分に疑問をなげかけました。次に「もしかしてあの時の行動が悪かったのかな?」と自分の行動を振り返り、疑い始めるようになりました。そして、思い当たる節が出てくると「やっぱりあの時、自分が悪かったんだ」と、ついに自分の行動を責めるようになりました。完全に負のスパイラルの出来上がりです。気分が沈んでいるというだけで、何気ない言葉をきっかけに自分を過度に責める考え方に向かってしまうことに気づきました。(たぶん、真面目で素直な人が陥りやすいんじゃないかなと思います)

物事のベクトルを外側へ向ける

振り返って考えてみると、この「あなたは何も悪くない」による負のスパイラルにいるとき、考え方のベクトルが自分だけに向けられていることに気づきました。回想の中では自分以外、誰も存在しない。誰かいたとしても、存在がぼんやりしている。完全に自分の行動や言動にのみフォーカスされてしまっている。だから、自分を責める方に向かってしまうのだと考えられます。

こうなってしまった場合、どうするか。おそらく、ベクトルを自分にではなく、自分より外側に向けるべきなんだと思います。「あの時の行動が悪かったのかな?」で終わらず「でも〇〇さんが〜」と、無理やりにでも自分以外に意識を向けられるかが大切なんじゃないかと思いました。多少強引だし、人によっては言い訳にも聞こえてくるかもしれないし、現実逃避しているようにも思える。でも、自分の中でずーーーっと自分を責め続けて心がボロボロになるよりも、いったん自分以外にフォーカスしてみた方が立ち直りやすいのかもしれないなと思いました。

人によっては「思いつめて考えすぎだ」と思われるかもしれないし「責任逃れしようとしている」と捉えられるかもしれない。でも、いったん自分の考え方を強制的に変えてみないと、いつまでも負の感情にとらわれたまま逃げられないことを思い知らされました。

「大丈夫?」という言葉にしても、「あなたは悪くない」という言葉にしても、どちらも相手を励ますときに使う言葉。でも、受けとる人の心境によって答え方は様々だし、素直に受けとることができないときもある。素直に受けとれず「なんて答えよう?」と悩んでしまったら、別に何も言わなくていいと思います。冷徹な人じゃない限り、相手だって「しんどいんだな」と気づいてくれます。無理やり何か伝えたくても言葉がうまく選べず悲しい気持ちになるくらいなら、話すことから少しだけ逃げてみてもいい気がします。

2回目の心療内科

休職してから2週目が過ぎ、ついに3週目に突入しました。

先日、2回目の心療内科に行ってきました。朝一番の診断だったので電車も通勤ラッシュで混雑しており、到着までに少し疲れてしまいました。

前回と同じ担当医の方に、まずは前回受けた採血の結果と、うつ状態かどうか診断するテストの結果を渡されました。採血のほうは特に異常なし。問題は診断テストの方でした。結果は『重度の抑うつ状態』。最初に適応障害と診断された自分にとっては信じられない結果でした。この診断結果については特に掘り下げて話をされることはなく、前回処方された薬について質問されました。特に大きな副作用はないが、寝つきをよくする薬に苦味があること。寝つきがよくなった反面、仕事の夢をみてしまって夢見が悪く、寝起きの気分がよくないことを伝えました。おそらく寝る前の緊張感がとれないことが原因ではないかということで漢方薬を追加してもらい、次回まで飲み続けることになりました。そして、一番の問題は、このまま仕事に復帰できるかどうか。担当医の判断としては、今の状態ではちょっと難しいのではないかとのことでした。なので、次回の診断で復帰するかどうか判断するということで2回目の診断は終了しました。

休職生活の中で、今の仕事について復帰するか否か考えていましたが、なんとなく戻りたくない気持ちの方が大きくなってきました。というのも、職場環境や人間環境がコロコロ変化する今の仕事で、今回のように体調を崩すリスクは0ではないし、SEとしての技術も伸びていく気配がないと考えられたからです。そして、ここまで考えて、やっと気づきました。今の会社では自分が望む働き方ができない。持病を抱えている以上、人間関係に振り回されかねない業界にいる以上、心身ともに満たされた働き方はできないなと思いました。なんとか回復して復帰するか、今の会社を辞めるか。このテーマについて、もう少し自分の中で考えをまとめていきたいと思います。