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適応障害で復帰訓練中の文系SE女子のブログです。

「バカっぽく見えてしまう人」の特徴について物申したい。ーどうか「バカっぽい人」と「自信がない人」を一緒にしないでほしいー

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こんにちは。marina*(@NMarina422)です。

先日、TBSテレビの「この差ってなんですか?」を見ていました。

どんな番組かというと、世の中にある【言われてみればちょっと気になる”差”】に注目し、番組内で調査していくというもの。

その番組内で「バカっぽく見えてしまう人」と「そうでない人」の”差”について、町の人の声や番組ゲストの方たちで考えるという内容がありました。

「バカっぽく見えてしまう人」の特徴としては以下のとおり。

1位:周りの意見や情報、ブームなどに流される人

2位:自分が優れていると思っている人

3位:言動が年相応ではない人

4位:人の気持ちが分からない人

5位:学習しない人がバカっぽく見えてしまう人

出典:この差って何ですか?|TBSテレビ

このランキングを見てどう思うでしょうか?

「確かに!」と思う人もいれば「ちょっと違うんじゃない?」と思う方もいらっしゃるかと思います。

わたし場合、このランキングを見て1位と2位の内容に「それはちょっと間違ってるんじゃない?」と疑問に思う部分が出てきました。

そこで、このランキングについて自分なりに納得できない部分や思うことについて、つらつらとまとめていきたいと思います。

 「自分が優れていると思っている人」がバカっぽいと思われるのはなぜ?

番組内では、以下のような理由でバカっぽく見えてしまうと説明されていました。

周りから見たら、明らかに間違っていることをしているのに、自分は他の人よりも、能力が高くて優秀だからみたいに考え、「絶対に間違いを認めない人」など。

出典:この差って何ですか?|TBSテレビ

また、この「自分が優れていると思っている人がバカだ」についてはお釈迦様の言葉の教えにもあるのだそうです。

高野山真言宗功徳院、住職松島龍戒さんによると、お釈迦様は、「本当に無知な人は自分が優れていると思い込んでいる人である」と。実は、この「無知」という言葉がポイントになるのが、そもそも「バカ」という言葉は、インドの古い言葉「サンスクリット語」で無知を意味する「Moha(モーハ)」が語源になったとも言われている。

そのため、お釈迦様の言葉の「無知な人」は「バカ」と置き換えられるので、「本当にバカな人」は「自分が優れた人だと思い込んでいる人」であると解釈する事ができる!バカっぽく見られないようにする為には、「自分が優れた人間などという風には思わずに、謙虚に過ごすこと」といえる!

出典:この差って何ですか?|TBSテレビ

このように、周囲の目から見て明らかに間違ったことをしているにも関わらず、「自分は能力が高くて優秀だから大丈夫!」と主張する人だったり、そのせいで間違いや失敗をしても自分から非を認めない人がバカっぽいと思われやすいそうです。

また、お釈迦さまの言葉にもあるように、「無知」というのはサンスクリット語で「バカ」と訳されることから、「自分は優れている!」と思い込んでいる人はバカであると解釈することができるのだそうです。

以上をまとめてみると、「自分は優れている!」と思うことはいけないこと、悪いことであると説明しているように聞こえます。

でも、はたして本当にそう言えるのでしょうか?

「自分は優れている!」と思い込むことは悪いことじゃない

たしかに、上述のとおり自分の失敗を認めなかったり、「わたしはあなたより優れている!」と傲慢な態度をとったり、自分の力を過信するのはやめた方がいいのは確かです。

そういった人は、すぐに周りの人から「あの人はバカっぽい」と思われますし、応援してくれる人もいなくなっていくことでしょう。

ですが、それはあくまで周囲に気を配れない人だった場合です。

例えば、大きなプロジェクトを任されたリーダーが「自分はリーダーなんかに向いてない」とか「自分にはチームを引っ張っていく力も自信もない」というのが口癖だったらどう思うでしょうか?

誰もそんな人についていこうと思いませんよね?

リーダーがネガティブな言葉ばかり口にしていたら、部下の人たちは当然「この人についていって大丈夫かな?」と思うでしょうしプロジェクトも上手くいくと思えなくなってしまうでしょう。

そんな自信がない人こそ「自分は優れている!」とか「自分にはできる!」と思い込むが大切なんじゃないかなと思います。

自分に自信がないと落ち込む人は、誰よりも周囲のことを真剣に考えている人です。

自分が原因で部下が仕事上でトラブルを抱えてしまったらどうしようとか、プロジェクトがうまく行かなくて取引先などに迷惑をかけてしまったらどうしようなど、常に周囲がどのように動いていくかを深く考えます。

言葉には力があります。

『言霊(ことだま)』といって、言葉には発した言葉どおりのことを引き寄せる不思議な力があります。

ネガティブでマイナスな言葉を口にすれば、悲しいことや不安に思っている出来事がやってきます。

反対に、ポジティブでプラスな言葉を口にすれば、嬉しいことやハッピーに思える出来事がやってきます。

そう考えると、「自分が優れている」と思うことは全然いけないことではありません。

損得勘定なく、周囲の人のことを一番に考えられる人が「自分は優れている!」とか「自分にはできる!」と思っていても、誰もあなたを傲慢な人だとかプライドが高いとか思いません。

むしろ、「エネルギッシュな人だなあ」とか「明るい人だなあ」と思ってくれるでしょう。

「自分の仕事に自信がないなあ」とか「自分には才能もスキルもないなあ」と感じている人こそ、前を向いて「わたしは優れてる!」とか「わたしにしかできないことがある!」と積極的に思うべきだと思います。

「周りの意見や情報、ブームなどに流される人」がバカっぽいと思われるのはなぜ?

さて、「バカっぽいと思われる人」第1位についてですが、以下の理由となっていました。

例えば、「仕事などにおいて、イエスマンで、すぐに目上の人の意見に流される人」、「テレビショッピングの情報を鵜呑みにする人」、「ブームにのって、一日3回タピオカを飲む人」など。

出典:この差って何ですか?|TBSテレビ

また、「流される人」が「バカっぽく見えてしまう」のは、「馬鹿」の漢字の由来が関係していると言われています。

「バカ」は、漢字で「馬」「鹿」と書く。この漢字が当てられたのは、今からおよそ2,200年前の中国、当時の権力者「趙高」は自分の家臣を集め、自分に従うかどうかを見極めるために、家臣達の前に鹿を連れてきて「これは馬だよな!」と言った!すると、「趙高」の権力に流された家臣は「おっしゃる通り、馬でございます」と答えた!それを見ていた庶民達は、家臣たちを「権力に流されたバカだ」というようになり、やがて、この「馬と鹿」のエピソードから「バカ」という言葉に「馬と鹿」の漢字が当てられるようになったと言われている!

出典:この差って何ですか?|TBSテレビ

つまり、自分で深く考えることをせず、上司や目上の人の意見に従ってしまう人や、流行や新しいものに目移りしてしまう人のことを「バカっぽい」と思ってしまう傾向にあるのだそうです。

「自分の頭で考える力が弱い=周りの意見に左右されやすいからバカっぽい」という考えに行き着いてしまう人が多いのかもしれません。

でも、「流される人」は本当に自分で考える力が弱いのでしょうか?

消極的で自分では選択せず、すぐ多数派を選ぼうとしてしまう人だと決めつけていいものなのでしょうか?

「流される人」は、ものの見方に偏見や執着が少ないだけ

まず、「流行や新しいものにすぐに飛びついてしまう人」ですが、このような人は自分の目の前にあることに対して偏見や執着がありません。

先入観を取りはらい、常に目の前のことに対して新しい発見や情報を求めようとする人です。

悪く言ってしまうと「熱しやすく冷めやすい人」と捉えがちですが、一方で「こうでなくてはいけない」といった執着や制限がないと捉えることができます。

例えば、旅行に行くときに「この電車に乗って、このホテルに泊まって、この料理を食べないといい旅行にならない」と思い込んでいたとしましょう。

その旅行の途中でちょっとしたトラブルが起こったら、せっかくの旅行がつまらなく感じられてしまうでしょう。

そう考えると、流行に流されやすい人や新しいもの好きな人ほど、意識的に視野を広くできる人と言えるのではないでしょうか?

「周りの意見に流される人」は繊細で周囲を大切に想える人

「周りの意見に流されてしまう人」は、常に周囲の人の雰囲気に敏感な人です。

まったく知らない人や友人、上司など他の人の心の痛みや感情も、自分の心の痛みとして受けとめやすいのです。

「相手が悲しんだり苦しい思いをするくらいなら、自分がその悲しみを受けてしまう方がいい」と思えるほど、自分より周囲の人を大切にできる人なのです。

だからこそ、自分の意見を優先するより他人の意見に流されてしまう人なのです。

「流されやすい人」は自己肯定感が低い人

また、「流されやすい人」は「自分に自信がない人」にも多い傾向にあります。

これまでの人生で、ほめられることや成功した経験が少ない人ほど「自分には何も価値がない」と感じやすく、自己肯定感が低い人になりやすいです。

そのため、自分の意見を出したくても出す勇気がなく、結果として「流されやすい人」になってしまうのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「バカっぽく見えてしまう人」の特徴についてピックアップして考えてきましたが、どちらも「自分に自信がない人」に共通する部分があることがわかりました。

「自分に自信がない人」というのは、つねに自分よりも周囲の顔色や雰囲気をうかがっているところがあります。

でも、それは決して悪いことではないと思います。

ランキングの説明にもあったように、周囲の人のことを考えられず、自分の非を認められない人は、「バカっぽい人」ではなく「人の痛みが分からない愚かな人」です。

そのような人は、例え成功しても長続きしませんし、大切な人を失ってしまうことでしょう。

周囲の人のことを自分のことのように考えられる人ほど、信頼してくれる人が増えるでしょうし、「自分はできる!」と信じることができる人は大きな成功に向かって突き進んでいくことができるでしょう。

番組では、タレントさんや町の人の声をもとに「こういう人バカっぽいよね〜」と楽しく放送していました。

ですが、それを見て「わたしのことかもしれない」と思う人もいるでしょうし、その内容で悩んでしまう人もいるかもしれません。

どうか、こういったランキングだけで人を評価し、「バカっぽい」と決めつけるのはやめてほしいなと思いました。

この記事を読んで、自分に自信をもてるようになる人が1人でも増えることを願うばかりです。

▼自分に自信がもてない人におすすめしたい一冊▼

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