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適応障害で復帰訓練中の文系SE女子のブログです。

【必読】「どうせ無理」と思った時に読んでほしい*植松努さんの「好奇心を“天職”に変える空想教室」とTEDスピーチ

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こんにちは。marina*(@NMarina422)です。

今日はわたしの人生の歩み方を180度変えてくれた至極の1冊を紹介します。

その一冊とは、植松努さんの「好奇心を"天職"に変える空想教室」です。

好奇心を“天職"に変える空想教室

好奇心を“天職"に変える空想教室

  • 作者:植松 努
  • 発売日: 2015/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 植松努さんとは?

植松さんは、株式会社「植松電機」の社長さんです。

北海道の赤平という小さな町で、リサイクル用マグネットの機械を作る工場を経営しています。

ですが、植松さんは同時にロケットの開発も手がけています。

 

植松さんの会社には、これまでNASAしか持ってなかったものがあるんです。

  • 本当に宇宙まで飛んでいくロケット
  • 世界で3つしかない宇宙空間と同じ無重力状態を生み出せる装置
  • 小型の人工衛星

無重力を生み出せる機械があるなんて、それだけでも驚きです。

今ではJAXANASAで宇宙開発を手がけている技術者たちが、こぞって植松さんの工場へ実験のため北海道へやってきます。

 

「マグネットを作っているのにどうして宇宙に関わる仕事をしているの?」

「政府やどこかの大企業に頼まれてるから作っているの?」

はじめて植松さんのことを知る人は、そんな疑問を抱くことでしょう。

 

理由はたったひとつです。

植松さんは、幼い頃から宇宙やロケットが大好きだからロケットの開発をしているんです。

誰かに開発費をもらったりせず、自分たちが稼いだお金だけで自由に開発をしているんです。

 

また、植松さんの会社の従業員は17人しかいません。しかも、その人たちの中に宇宙開発の勉強をしてきた人は誰一人いません。それどころか、もともと保育士さんだった人までいるんです。

幼い頃から「夢=今ある仕事」だと思わされてきた

誰もが小学生の時に「自分の将来の夢」というテーマで作文を書いたことがあるでしょう。わたしも卒業文集で書きました。パティシエ、お医者さん、学校の先生、サッカー選手… クラスの子がいろんな”仕事”のことを将来の夢にしていました。

 

植松さんは小学生の時、作文に「潜水艦が作りたいです」と書いたそうです。

すると、すぐに職員室に呼び出されて先生に「他の子は”仕事”のことを書いているのに、どうしてお前は”できもしない夢みたいなこと”を書くんだ!」と叱られたそうです。

おかしいですよね?

「夢を書きなさい」と言われたから素直に自分の夢を書いたのに、「”夢みたいなこと”を書くな!」と言われるんです。

 

先生の言葉に悲しくなった植松さんは一生懸命考えました。

「”実現しそうなこと”しか、夢だと言ってはいけないのか?」

「夢=仕事だとしたら、新しい仕事はどうやって生まれるんだ?」

そして考えに考えた結果、夢とは「今できないことを、追いかけること」だと植松さんは確信しました。

幸せになりたいと願っているだけでは幸せになれない

当然ながら、世界中の誰もが「幸せになりたい」と思っていることでしょう。

わたしもその一人です。

でも、一口に「幸せ」と言っても、その形は人によって様々です。

  • 整形して美人になりたい
  • 世界旅行がしたい
  • かわいい服が着たい
  • かっこいい車がほしい

まさに十人十色。挙げたらキリがありませんね。

中には「お金さえあればなんでも手に入る」から幸せになれる、と思う方もいるのではないでしょうか?

ですが、それは大きな勘違いです。

 

かわいい服やアクセサリー、車や料理が手に入るのは、「お金があるから」ではありません。

「世界中のどこかで、誰かが、一生懸命作ってくれているから」、わたしたちの手もとにすばらしい商品やおいしい料理がやってくるんです。

一生懸命に作ってくれた人が売ってくれたものに、わたし達がお金で買うことができているだけなのです。

 

お金を払えば叶う幸せは、本当の幸せなんでしょうか?

それは自分ができないことを誰かにしてもらう、ただの”サービス”でしかありません。

 

幸せになるためには、まず「自分にとっての幸せの形とはなんだろう?」と考えなくてはいけません。

そう考えた上で「じゃあ幸せになるためには、どんな行動をすればいんだろう?」と考えて、自分から行動を起こす。そこではじめて、人は幸せになれるんです。

 

ただ漠然と「お金に困らなくて、毎日楽しく生きられれば幸せ」と考えるのは、”サービス”を受けることと一緒です。

自分が「できないまま」でいると、ずーっと誰かに「してもらう」立場のままです。

当然、お金をずっと払い続けなければなりません。

 

例えば、料理をまったくできない人は、毎食どこかでお弁当屋さんやコンビニ、レストランに行くことになるでしょう。当然、毎月の食費は膨れ上がっていきます。

でも反対に料理ができるようになれば、料理のレパートリーも広がりますし、誰かにごちそうすることができるようになります。

今できないことを追いかけることが夢ならば、人は夢を持つことによって、能力が増えて、できる仕事が増えることになります。

植松努. 好奇心を天職に変える空想教室

 「どうせ無理」は人の自信と可能性を奪う悲しい言葉

中学生の進路相談の時に、植松さんは「飛行機とかロケットの仕事がしたいです」と答えました。

すると先生はすかさず言ったそうです。

「飛行機とかロケット?じゃあ東大に行かないと無理だ。でもお前は成績が悪いから、どうせ無理だ」

当時、植松さんは学校の勉強は完全にほったらかしで、文字通り飛行機とロケットの勉強ばかりやっていました。

それなのに、いろんな人から「将来、飛行機やロケットの仕事はできない」とか「どうせ努力したって無駄だ」と言われたのです。

 

この「どうせ無理」という言葉は、本当に恐ろしくて最悪な言葉です。

これまで努力してきた人生を否定し、未来をあきらめろと言われ、それまで培ってきた自信や気力を簡単にに奪ってしまうんです。

 

そうして「どうせ無理」にとらわれてしまった人はどうなるか?

「今できること」しかやらなくなり、考えることもやめてしまいます。

それどころか、今まで大好きで努力してやってきたことに対して”やらない言い訳”をするようになってしまうんです。そうして、人は行動することを諦めてしまうんです。

 

では、諦めないためにはどうしたらいいか?

簡単です。

「やったことのある人」とか「経験がある人」に相談すればいいんです。

「〇〇に挑戦してみたいんだ!」とやりたいことを口にして「お前にはどうせ無理」と返事がかえってきたとします。

それは、相談する相手を間違えています。

 

「どうせ無理」と言って相手を諦めさせようとする人は、単純に自分が経験したことがないから口にするんです。

「やったことがない人」の意見は参考にしなくていい。親ですらもです。誰もが「自分が経験したこと」しかわかりません。もしかしたら親ですら良かれと思って、あなたに余計なウソをついているかもしれません。やりたいことがあったら、それを「やったことがある人」に相談しましょう。

植松努. 好奇心を天職に変える空想教室

もし、今どうしてもやりたいことがある時は、すぐに親や友達に相談するのはやめておきましょう。

今はTwitterなどで、自分のやりたいことに詳しい人がわんさか溢れています。

試しに「〇〇をやってみたいんです」と話してみましょう。

すると、「そうなんだ、もっと詳しく聞かせてよ」とか「どんなのがやりたいの?」と返ってきます。絶対にあなたのやりたいことを否定したりしませんから。

 自信と勇気をあたえてくれる植松さんのTEDスピーチ

www.youtube.com

わたしが植松さんのTEDスピーチをはじめて聴いたのは、適応障害になって3ヶ月くらいの時でした。

当時のわたしは心も体もボロボロで、会社を辞めたくて仕方ありませんでした。

適応障害の自分ができることなんて何にもない」とか「自分は生きてたってどうせ何にもできない」と思いながら、毎日泣いてばかりいました。

 

そんな時、ふとYouTubeのおすすめ動画に植松さんのTEDスピーチが出てきました。

植松さんの存在は以前から知っていたのですが、TEDスピーチに出ていたことを知らなかったのでビックリしました。

 

スピーチを見終えると、スマホの画面は涙の粒でいっぱいでした。

あまりにも植松さんの言葉が優しくて情熱的だったのは間違いありません。

でも、それだけではありませんでした。

”自分が適応障害であること”をやらない言い訳にせず、自分も誰かに価値を与える仕事をしたいと心の底から思えたからです。

 

今でも落ち込んだ時や新しいことに挑戦する時には、植松さんのTEDスピーチを聴いてから寝るようにしています。

”思いは招く”

この言葉をいつも忘れず、これからも自分のやりたいことに挑戦していきます。